衛生士ユニットの「マイクロスコープ導入」について
衛生士さんのマイクロの使用の仕方について、追加して書いていこうと思います。
①歯と歯の間のむし歯を見つけました。
青いマークの所です。穴はなく、痛みもありません。黒くもないって感じです。しかし、どうでしょうか?
「障子の向こうの人影」と、僕はよく呼んでいます。そう言われてみると、黒色が透けて見えてきます。
こういうむし歯は、噛み合わせ側のエナメル質を削るとストンと落ち込んで、中ではむし歯が広がっています。
②下顎の裏側の歯石です。
歯の形は、青色の印の所ですが白い歯石がびっしりついていて隙間がなくなり白板のように歯石が詰まっています。
これを鏡で見せてもいまいち境界が分からずにどこに歯石があるのか?説明しにくいのか現状です。
マイクロスコープを使うと拡大されるのでよく分かりますよね。
③これも同じ患者さんの歯石です。
歯の表面に歯石が付着し、歯肉が下がってしまっています。
この歯石を取ると少ししみるかもしれません。歯肉の回復次第になりますね。5年ぶりの通院とのことです。
まずは、しっかり見てもらい、「歯科医院への通院の必要性、歯周病の進行によって歯がグラグラしてしまうこと」を伝え、
「若さと健康は、永遠でない」と話してもらいたいと思っています。
お口の中は、見えづらいもの。見えないことが普通。マイクロ画面を見ることで自分の口腔環境にも興味を持ってもらいます。
④親知らずのむし歯です。
親知らずのむし歯は、見えないですよね。伝えづらい。レントゲンに写るほどのむし歯なら説明もしやすい。しかし、虫歯の穴はあれども痛みのない状態は、虫歯菌の繁殖を促している事になってしまいます。
食べカスがつねに溜まり、結果、他の歯にも影響を及ぼします。
「磨きにくいこと、虫歯の存在」を伝えるためにマイクロスコープの存在は重要になっています。
全ては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義