ベテラン医師と若手医師、そしてAI診断について考えたこと

先日、首から背中にかけて強い痛みが出ました。
小指のしびれもあり、夜中に何度も目が覚めるほどでした。
救急外来を受診したところ、若い先生が診察してくれました。
腕を上げたり、
グーパーをしたり、筋力チェック
歩行状態、
排泄について
問診と神経学的な検査をたくさん行いました。
しかし、患者である私からすると、
「痛いのだから早くしてほしい」
という気持ちもありました。
結果的にはトラマドールなどの痛み止めを処方されて終了でした。
正直な感想としては、
「結局何だったんだろう」
という印象が残りました。
翌日、別の整形外科を受診しました。
50代くらいのベテランの先生でした。
症状を話しただけで、
「中高年によくある症状ですね」
と即答。
首から来ている神経の炎症だろうとのことでした。
さらに、
「14日分薬を出しておくけど、
と言われました。
次はいつ来てくださいとも言われません。
「治ったら終わりで大丈夫です」
という説明でした。
この一言で、とても安心しました。
今回感じたのは、
若手医師とベテラン医師では診療の目的が少し違うということです
若手医師は、
重大な病気を見逃さないことを重視します。
だから、
神経学的検査を繰り返します。
排尿や排便の異常がないかも確認します。
これは決して間違いではありません。
むしろ医師として正しい行動です。
一方でベテラン医師は、
症状のパターンから未来を予測します。
「この患者さんはどうなるか」
が見えているのです。
患者が本当に知りたいのは、
病名ではありません。
「治るのか」
「どれくらいで治るのか」
「仕事をしてよいのか」
です。
ベテラン医師はそこを説明してくれました。
私は歯科医師ですが、
これは歯科診療にも共通すると思いました。
若い歯科医師は、
診断名を考えます。
しかし患者さんが本当に知りたいのは、
「この歯は残せるのか」
「痛みは取れるのか」
「いつ噛めるようになるのか」
です。
病名や診断だけではなく、
「患者さんの未来を説明すること。」
それが経験を積んだ臨床家の価値なのだと思います。
そしてもう一つ感じたことがあります。
今回の症状をAIに入力したら、
かなり正確な診断候補が出ると思います。
AIは若手医師が一生かかって経験する以上の症例を学習できます
将来的には、
AIが診断をサポートし、
医師が患者さんの未来を説明する。
そんな時代が来るのかもしれません。
(裏でAi診断にかけたりしないのかなって思いました。)
今回の経験を通じて改めて感じたのは、
患者さんが求めているのは病名ではなく安心感だということです。
そして安心感は、
知識だけでなく経験から生まれるのだと思います。
ベテラン医師から自然と出る「安心感」は、
ハートフル歯科でも、
患者さんの未来を分かりやすく伝えられる歯科医師を目指していき








