お盆にお墓参りに行ってきました。  

おじいちゃん子だった僕にとって、おじいちゃんは、特別な存在でした。
幼少の頃、喘息で苦しんでいるときも、浪人時代も陰で支えてくれました。
そして、大学の学費も手伝ってくれました。
三鷹で開業しなさいと言ってくれたのもおじいちゃんでした。

そんなおじいちゃんは、僕の開業を確認して、100歳の誕生日を迎えてすぐに亡くなりました。
開業直後に最先端の医療をしなさい。「CTが必要ならおじいちゃんが貸してあげるからすぐに買いなさい。」と言ってくれました。
開業直後で数千万単位のCTなど買う勇気もなく、自信もありませんでした。
しかし、おじいちゃんの先見の目は、そこを後押してくれました。
その後、しばらくして 帰らぬ人になりました。  

僕らは、その時の言葉を忘れません。
半年後、CT購入を再度検討し、時代に先駆けて、当時大きすぎて都内の先生方からは場所の確保が難しいために敬遠されていた、最新鋭で撮影視野の大きく精密な日立マーキュレーを購入をしたのです。  

100歳のお年寄りの言葉。
僕よりも先を読む目を持ち、CTを使用するインプラント手術を行うようになり、インプラント手術の技術は、3年で飛躍的に上昇したのです。  
3年しか使用していないCTですが、6月末入れ替えの時がやってきました。
リースも終わらない状況でしたが、CTの開発や治療技術の進歩に止まることはありません。
そこで、新型CTに更に踏み込みました。  

そんなおじいちゃんが、八王子の山の中に眠っています。

医院の報告とひ孫の成長を見せたくて、お盆のお墓参りに行ってきました。  
お墓参りは、子供にとって退屈なところ、お寺の近くのニジマス釣りにも行きました。
初めての釣りです。釣れた時は、大いに喜び、いっぱいの笑顔を見せてくれました。
お盆で現世に帰ってきているおじいちゃんに、ひ孫の笑顔や、家族の幸せな姿をまじかで見せることができました。

 
 

開業してすぐに亡くなり、最後の入れ歯を僕が作っただけで大したおじいちゃん孝行もできなかったのですが、こうやって元気で平和な家族の姿を見せ、世界へ飛躍していく医院の姿を報告できたことをうれしく思いました。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科