大学の同級生が今回の大会長をやっていると事情もあり、衛生学会に参加してきました。
衛生学会とは、虫歯予防や健康管理に往診や老人ホームでの口腔ケアなど
多岐に渡る内容を研究している団体です。

普段、参加しているインプラント学会やCADCAM学会では、
インプラントの治療の予後や特殊な症例、新製品の紹介、
新しい技術、材料、器具の情報を探しに行っています。
しかし、衛生学会では、国民の健康を守るためにどうしたら良いのか、
現状はどうなっているのだろうか。という内容を多く語っています。

受付を手伝っていたので、多くのシンポジウム、講演を聴く時間は取れませんでしたが、
幾つか気になった内容があったので書きたいと思います。

倉敷市の保健所のポスター展示が気になりました。
「高齢者の平均歯数と健康行動の関連性に関する研究」というテーマです。

65歳以上の高齢者へのアンケートを元に、
「歯の数」と「健康であると感じる」を統計立て検討した内容が書かれていました。
「健康である」という曖昧な質問ですが、
極めて生きる上で重要なキーワードではないかと思いました。
「健康である。」「幸せである。」 基準は、ない。
しかし、高齢者にとって健康こそ幸せと感じられる
大きな要素だと考えられるからです。
いくらお金があったとしても、不健康では幸せだとは、思えないですよね。

この研究の中で、
60歳代の平均歯数は、16本 
70歳代では、14本、
80歳代では、9本
と減っていく。

そして、

「自分が健康だと感じる」「なんでも噛んで食べることができる」

という60歳代、70歳代の平均歯数は、17本となっていた。
17本の自分の歯があれば、なんでも噛めて、健康であると感じられる
というアンケートのまとめが記載されていました。

また、その17本という数字にこだわるのであれば、
「歯間ブラシやデンタルフロスを使用している。」
という60歳代70歳代の平均歯数も17本
であったことにも関係性を感じざるえます。

僕なりにまとめると。

60歳代、70歳代で「なんでも噛めて、健康を感じられる」幸せな人
=17本以上の自分の歯を持っている。
=歯間ブラシやデンタルフロスを使って口腔ケアをしている人
という公式を考えてみた。

これからも毎日仕事を通じて、口腔ケアを患者さんに話していく。
高齢者になって、残存歯数10本以下になるまえにこの事実を伝え、
みなさんが幸せであって欲しいと考えます。

ハートフル総合歯科グループでは、患者さんの歯を1本でも長く残せるように
最新の設備で最新の医療を提供します。
それは、みなさんの歯を失わせないために尽きるのです。
70歳になっても、17本以上の歯を残せるように今日も全力で診療にあたります。

全ては、患者さんの笑顔のために・・・

医療法人社団徹心会ハートフル歯科