バイコン30周年記念講演、パーティー
11月8日 アメリカン00ホールにてバイコンの記念イベントとパーティーが行なわれた。
バイコンの歴史を振り返り、講演からは、新しい発見がありました。
モーガン社長の講演は、聞きやすく、内容も分かりやすいものでした。
一番、注目したのは、
「30年間変わらないインプラントのコンセプト、システムである。」
ということです。
確かに今までの使用したインプラントメーカーは、何年に1回、大幅なシステムをチェンジして、
ドリルキットやドライバー、各種小物を買い替えを余儀なくされています。
買うのは良いのですが、こまごまとしたものが次々溢れ、
管理をするメンバーが混乱、紛失を繰り返してきました。
その経費たるや、バカバカ金額となっています。
ハートフル歯科でも開業以来、マイティス、ノーベル(リプレイス)、ノーベル(スピィーデー)、ノーベル(アクティブ)、
ストローマン(ティッシュレベル)、ケンテック、カムログ(Kシステム)、カムログ(Jシステム)、カムログ(コーンログ)、
最後にバイコンとなります。
10年で10個のシステムを使っていました。
今、初めて数えました。
その数だけ、小物や外科セットがあります。
兼用もあるのですが、どれとどれが兼用かを覚えるもの結局ストレスです。
結果、普段使用するのは、患者さんに一番良いシステムだけとなります。
現在、多くの症例でバイコンを使用してインプラントを行っております。
色々なシステムを使ってきましたが、結果、
バイコンのインプラントを使う様に変化し、収束してきました。
30周年記念講演を聞き、温故知新という言葉を思い出しました。
「古きを訪ねて新しきを知る。」
30年のインプラントの歴史を振り返り、トラブルがない。
そして骨を獲得していく、インプラント形状や現状など
特出すべき点がいくつも見られます。
結局、歴史を振り返ると新しいシステムは、いくら良いといっても、
流行のようにすたれていくことでが分かります。
今良いと思って使用しても、数年後には否定されたり、廃版になっていたり。
会社自体がつぶれたりするでしょう。
歯科医師になって20年、色々なものが見えてきました。
世界レベルでは、企業買収、会社の倒産、リーマンショックや新興国のパクリ製品の台頭、
次の10年後には、どの会社が残りどのシステムが生き残るか混沌としています。
30年変わらないシステムは、素晴らしいと感じました。
しかし、その講演内容は、CADCAMやコーヌス、トリニアなど
新しい技術、素材、古臭いと思われていた術式を焼き直して
最新のものに変えたリノベーションなどが随所に見えていました。
僕自身、開業して色々な患者さんに出会い、
全ては患者さんに教えて頂いています。
・つぶれた歯科医院が行なった、つぶれたインプラントメーカーの被せ物のやり直し。
パーツ供給は、ストップ。
サポートなし。
どうにもなりませんでした。
僕よりの先輩の企業の方に、その互換性のパーツを教えてもらい、
作り直しを行いました。
・海外で10年前に行った、インプラント治療のトラブル
海外の歯科医師とのメールのやり取りとその日本販売店のフォローから、
現状でのリカバリーパーツを供給してもらい完了しました。
僕自身は、見たことのないシステムとなります。
担当歯科医師と連絡が取れて、その会社の日本販売店が協力してくれたから、解決しました。
・見たことのない、インプラントの周りが膿んできた。
見たことのないインプラントの周囲が膿んできた。その表面性状も分からない。
部品を外す道具もない確認もできない。
結局、麻酔をして強引に除去をした。
残念な結果でした。
開業して10年が経過して、企業体の存続の重要性、
世界規模でのサポートの大切さを痛感している。
言葉の壁があっても、人は行きかっています。
多くの日本人が世界中を飛び回っています。
世界中の人が日本に集まってきます。
そんな社会だからこそ、グローバルメーカー、
これからも継続する企業のシステムを使用していきたいと思います。
余談にはなります。
大手のインプラントメーカー日本社長が代わりました。
元A社社長からB社社長になりました。
そうすると、A社の営業マンも引き抜かれています。
その付き合いのある、信頼関係のあるB社営業マンに誘われるがままに、
B社のインプラントメーカーにシステムを変更する歯科医師がいます。
A社とB社は、ライバル企業です。
歯科医師は、ご自身で考えた結果その選択をしてるのでしょうか。
本当に患者さんにとって一番良い選択は、何だったのでしょうか。
話を聞くと??でした。
歯科治療をとりまく環境は、さらに変化して行く事でしょう。
30年間変わらないシステム、世界中で使用されているインプラントメーカーの存在。
フルサポートなど真実を見極める目を持ち、
「真理を追究して行こう」と思っています。
バイコン30周年記念パーティーを通じて、改めて感じました。
全ては、患者さんに笑顔の為に・・・