バイコンのスキャンポスト認識しました。(6月12−19日、バイコン研修で不在の告知)
三鷹市のハートフル歯科医院、ハートフルデンタルクリニック、三鷹ハートフル小児歯科医院、三鷹ハートフル矯正歯科医院の理事長下田孝義です。
2015年06月のボストン・バイコン研修に参加して教えていただいたバイコンのスキャンポストを使用した
インプラント補綴の目処がたってきました。
海外で学んだことを日本の診療室で行うのに、いつも1年くらいかかります。長い道のりです。
薬事の壁が一番たかいのですが。
「日本未発売」という部分が一番重くのしかかってきます。
欧米市場では、昨年夏発売が決まり、スキャンポストのデータがネット上で配布されるようになりました。
そのデータをダウンロードして、ワードにフォントを追加するかのように、特定のホルダーにドラックすると認識するという仕組みです。
すごいシンプルです。
しかし、日本では、やっている人が、いないので前例もなく、進みません。
すべて試行錯誤です。
技工用のソフトですが、今、普段使用しているものとは異なるのでそこも難しくしています。
昨年、研修で訪れたボストンのタフツ大学の補綴科(被せ歯を作る科)の技工室で使用されており、アメリカでは一般的なソフトウェアになっています。
すべて海外で購入して、ボストンでの研修を通じて、指導を受け、模型で試行錯誤をしている段階です。
バイコンのスキャンポストも日本発売が決まり、秋には、正式発売を迎えそうです。
準備を整え、正式発売後には、皆さんの口腔内で実際に使用されていきます。
「何が変わるのか」
今まで、手術後3−6ヶ月待ち、インプラントの頭出しを行ったのち、インプラントの歯型を取ると2週間後に歯肉の治りや、本歯を作る時間を考え、作成しておりましたが、その時間が必要なくなります。
そう「1day」でインプラントの歯も製作が可能になりそうです。
もちろん、技工用のソフトの慣れが非常に需要になります。
小さい虫歯治療や被せ物の製作は、ワンデートリートメントと言い、製作時間をいただければ当日作製が可能となっていました。
このメリットは、来院回数が少なくなる、麻酔をされる回数も少なくなるというメリットがあります。
こちらは、未体験ソフトウェアや新型カメラ、新型削合機などを用意しなくては、対応が難しくなります。
1年先を見て、そのすべてを準備中とさせていただいております。
最新の治療を行うために、常にアンテナを張り、日々の臨床を行っております。
6月12日ー19日まで
例年となりましたが、ボストン・バイコン研修に参加してまいります。
今年も20名の日本人と参加してきます。
その間、不在となり、急患対応などご迷惑をかけることも多いと思いますが、皆さんには、宜しくお願いします。
今回の研修では、バイコンのスキャンポストの使用方法、新たに発売される新型サルカスリーマーなど多くの商品についてのレクチャーがあります。
多くの学びがあります。
すべては、患者さんの笑顔のために・・・
下田孝義