セレックを始めて、7年間が過ぎました。
16000症例のオールセラミク修復を行ってきました。
のべ10人以上の歯科医師に使い方を教え、治療を行っています。
10人近い歯科技工士がデザインをしてセラミック修復物を作製してくました。

セラミックの被せ物が破折すること。を再考察してみようと思います。

確かにセラミックが割れることを肯定はしません。
しかし、全否定することなのだろうか??

 

オールセラミック破折

 

この写真は、被せ物を保険の銀歯を入れた時とセラミックを入れた時にどこが割れてきたかを示すものです。
確かにセラミックは、割れています。

しかし、銀歯の入った歯は、根っこや歯のエナメル質が割れてきています。

根っこが割れていると、抜歯になることが多いです。
エナメル質が割れていると、神経が死んでくることが多いです。

セラミックは、1日で作り直せます。

どちらが良かったのでしょうか。

患者さんの大切な歯をお預かりしている私たちは、
痛くなって欲しくない。
歯を削りたくない。
抜歯したくない。

そう
『痛くない、削らない、抜かない』という医院理念の下、10年間やってきました。

結論としては、歯が割れるよりもセラミックに割れて欲しい。

そう願うようになりました。

セラミックが割れたって良いじゃないですか。
患者さんの歯質の身代わりになってくれたんです。

僕だったら、
「セラミックで治療して欲しい。
セラミックが割れてもいい。
あと30年、自分の歯で食事がしたい。」

すべては、患者さんの笑顔の為に・・・

下田孝義

 

 

医療法人社団徹心会ハートフル歯科