こんにちは。ハートフル総合歯科グループの歯科医師、遠藤和樹と申します。

学生の皆さんは、親知らずの埋伏抜歯を大学病院の口腔外科で見学していると思います。
開業医でも同じように抜歯をしたいと思いませんか?

ハートフルの先生方は、理事長をはじめ、みなさん埋伏抜歯を行っています。
私も数症例ですが、抜歯をしてきました。
他の処置よりもリスクが高く、難しいと感じています。

埋伏抜歯のポイントはいくつもあります。
CT診断
下顎孔伝達麻酔
歯肉の切開剥離
歯冠分割
縫合
大きく分けてこのようなステップに分かれます。

研修医さんは理事長のアシストにつく頻度が多いです。
その中で理事長の指導の下、上で挙げたステップを1つずつ実践していきます。
最初のうちは伝達麻酔や縫合から担当していきます。

半年もすると、1ケースを一続きで任せてもらえるようになります。
埋伏抜歯は手が動かなくなるとどうにもなりません。
歯冠分割まではできたけど、その先に行けない、、などという場面もあります。
そういったときに、助けてくださる上席の先生がいることが、自分の成長に非常に大切です。

先日も、水平半埋伏歯の抜歯を行いました。
理事長が別の部屋で処置をされていたので、本当に困ったときには助けをお願いできる状態です。
もちろん全て自分で処置することが望ましいですが、患者さんの苦痛がないことが最優先です。
あらかじめ理事長にもレントゲン画像を見ていただき、アドバイスをいただいてから抜歯しました。


レントゲン上では、第二大臼歯に歯冠がぶつかっていました。
アドバイスをもらった通りに処置を行なっていき、無事に終えることができました。
理事長からは、抜歯は力尽くではなく、パズルのように解剖学的に考えると良いよと教わっています。

研修医時代に何症例もアシストにつかさせてもらい、ステップごとに担当させてもらえたことが、今につながっていると思います。
今後も、丁寧で痛みの少ない抜歯をしていきたいと思います。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科