抜歯の原因の中で、歯根破折はどのくらいあるでしょうか。
2018年の調査では、抜歯の原因の割合のランキングはこのようになりました。

1位 歯周病 (約37%)
2位 虫歯  (約29%)
3位 破折  (約18%)

次いでその他、親知らず、矯正による抜歯となっています。

2005年にも同じ調査が行われていますが、その時の破折の割合は11%でした。
13年の間に破折の割合7%も増えていることになります。

また、年齢別の統計を見ると、
虫歯の割合は40歳以降減少していますが、歯周病と破折の割合は35歳以降で増加していきます。
年齢が上がるにつれて、歯の破折は注意しなければいけません。


どんな歯が破折しやすいのでしょうか。
それは、根管治療をされ、歯の神経が取られてしまっている歯です。
根管治療済みの歯は、そもそも虫歯によって歯が溶かされ、残っている歯質は少ないものが多いです。
歯質が少ないと、噛み合わせの力に耐えられず、割れてしまいます。

そのため、破折を防ぐ一番の予防法は、歯の神経を温存することと言われています。
歯ぎしりりがある方は、マウスピースを作って歯の負担を減らしましょう。


虫歯や歯周病は多少なりとも症状があり、気づいた時に歯医者で診させてもらえれば、治すことができます。
しかし、歯の破折は、破折してすぐに抜歯になることがほとんどです。
それまで何ともなく、しっかり使えていたと思っていた歯が、突然割れてしまい、抜歯になってしまいます。


そんな歯根破折歯ですが、条件が揃えば保存することができます。
ハートフル歯科では破折した歯に対して「接着治療」を行なっています。
接着治療とは文字通り、割れてしまった歯を、医療用の接着剤で接着して修復するものです。

接着治療の予後は5年生存率が73%、10年生存率が60%と言われています。
接着治療を行うことで、以前は抜歯と診断をしていた歯を保存できる可能性が出てきました。
再破折などのリスクを十分理解した上でなら、一つの選択肢となりえます。

医療法人社団徹心会ハートフル歯科