失活歯を利用した歯牙移植④
みなさんこんにちはハートフル総合歯科の野田裕亮です
今月は失活歯(根管治療済みで神経の無い)を移植歯とした抜歯後待機移植について
ご紹介しています。
前回までで移植床の骨の露出まで行いました。
前回までのブログはこちら
失活歯を利用した歯牙移植①
失活歯を利用した歯牙移植②
失活歯を利用した歯牙移植③
ここから移植床の形成を始めていきます
前回お話をした無注水低速回転ドリルによって移植床を削っていきます
小さい番手からひとつひとつドリルの径を大きくしながら移植床の形成を進めていきます
もちろん自家骨採取も忘れないように
インプラントドリルが最終径まで進んできました
最終径ともなると初めと比べて少しずつ移植床がお椀状になってきているのが
わかりますでしょうか?
インプラントドリルの最終径まで骨削除を行ったら移植床の微調整へ移行します。
今形成した移植床を移行的にならしていきます。
高速回転ドリルを使うのでもちろん注水下にて切削していきます
移植床の形成が完了しました
今回は移植歯の形もラグビーボールのような円錐形の理想的な形だったため、
ほぼほぼ移植床の微調整は必要ありませんでしたが
必要によっては今回のようなラウンド形のドリル切削ではなく
横幅のみ削れるようなドリルを用いて移植歯の形態に合わせて
骨切削をしていくことがよくあります。
保険適応外の自費の歯牙移植の場合、ここで歯牙レプリカを使用して
移植床の微調整が問題ないかを確認しますが、
保険適応の歯牙移植の場合はあらかじめシミュレーションした通りの骨が削れているかを
ノギス等で調べながら移植床の形成を終了します(後で足りなければ追加で削ります)
ここまでが移植床の形成です。
本日はここまで。
ここからはいよいよ移植歯の抜歯から
移植歯の植立へと移行していきます!
続きは次回にしますね。
次回のブログも是非ご覧ください!
もし歯が保存不可能と診断されたとき、もしかしたら「歯の移植」があなたを救うかもしれません。
次回は移植手術編④をお送りいたします。
手術の流れの続きについて解説していきます!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・