ブルーラジカル治療によって歯周ポケット内の細菌にアプローチしても、それで歯周病治療が終わるわけではありません。

そもそも正しい歯磨き習慣がないことが、原因の一部と考えられています。

だからこそ、私たちは、

ブルーラジカル治療をした「その後」が大切

だと考えています。

なぜなら、お口の中から細菌を永久になくすことはできないからです。

治療によって一度細菌を減らしても、以前と同じ口腔環境に戻れば、プラークやバイオフィルムは再び形成されていきます。

そこでハートフル歯科医院では、ブルーラジカル治療後の12週間(約3か月)を非常に重要な期間として考えています。

なぜ「12週間」なのか?

歯周病治療で重要なのは、

「一度きれいにすること」ではなく、
「きれいな状態を維持できる生活習慣をつくること」

だからです。

毎日の歯磨きは、何十年と続いてきた生活習慣です。

「今日から丁寧に磨いてください」と一度説明されただけで、翌日から完璧に変えられる人ばかりではありません。

ペリミルという携帯アプリを使用して、どこが磨けていないかを家庭でも見ていただきながら歯ブラシをして頂きます。

そこで約3か月をかけて、

磨く場所を知る

正しく磨く

毎日続ける

習慣にする

というところまでサポートしていきます。

ブルーラジカル治療後の12週間は、単なる経過観察期間ではありませ

歯周病になりにくい新しい生活習慣をつくる12週間です。

歯ブラシだけでは、どうしても届きにくい場所があります

ホームケアの中心は、もちろん歯ブラシです。

しかし、お口の中は非常に複雑です。

歯と歯の間、歯肉との境目、歯並びが重なった部分、奥歯の周囲などには、歯ブラシの毛先だけでは十分に管理しにくい「不潔域」が存在します。

歯ブラシは、毛先が触れた場所を機械的に清掃することには非常に優れています。

しかし、

毛先が十分に届かない場所を、歯ブラシだけで管理することには限界があります。

そこで当院では、ブルーラジカル治療後のホームケアにDr Plusによる洗口を組み合わせます。

「歯ブラシ+Dr Plus」でバイオフィルムをコントロールする

歯ブラシとDr Plusでは役割が違います。

歯ブラシは、

毛先でプラークを機械的に除去する。

Dr Plusは、

液体による洗口で口腔内に広がり、化学的な作用も利用してバイオフィルムへアプローチする。

つまり、

歯ブラシ=物理的な清掃

Dr Plus=水流+化学的なアプローチ

という組み合わせです。

歯ブラシだけですべてを解決しようとするのではありません。

「こする」+「流す」+「化学的にアプローチする」

という複数の方法で、毎日の口腔内環境を管理していきます。

ブルーラジカルで「減らした後」が勝負

ブルーラジカル治療によって歯周ポケット内の細菌に集中的にアプローチする。

しかし、その状態を守るのは毎日のホームケアです。

私たちは、この関係をシンプルに、

ブルーラジカルで「減らす」

歯ブラシ+Dr Plusで「増やさない」

と考えています。

歯科医院で行う治療と、自宅で365日行うホームケア。

この両方がそろって初めて、歯周病を長期的に管理していくことができます。

12週間後に「結果」を確認します

12週間ホームケアに取り組んでいただいた後、もう一度お口の状態を評価します。

確認するのは、

  • プラークの付着状態
  • 歯磨き習慣
  • 歯肉からの出血
  • 歯肉の炎症
  • 歯周ポケットの深さ

などです。

ここで重要なのは、

「ブルーラジカルをやったから大丈夫」ではないことです。

ブルーラジカルは、歯周病を改善するためのきっかけを作る治療です。

そのチャンスを生かして、患者さん自身が「歯周病になりにくい口腔環境を維持できる人になる」ことを目指します。

改善しなかった場所は、そのままにしません

12週間後に良好な状態になっていれば、メインテナンスへ移行します。

一方、深い歯周ポケットや炎症が残っていれば、その原因をもう一度考えます。

必要に応じて再度ブルーラジカルを行ったり、その後も重点的にメインテナンスを行ったりしながら経過を見守ります。

私たちが目指しているのは、

歯周病菌を完全にゼロにすることではありません。

歯周病関連菌が増殖しにくく、炎症が起こりにくい口腔環境を長く維持することです。

治療するのは5分。その歯を守るのは、その後の毎日です

ブルーラジカル治療そのものは、1歯あたり約5分が一つの目安です。

しかし、その歯をこれから何年、何十年と守れるかを決めるのは、治療後の毎日の積み重ねです。

だからハートフル歯科医院では、

ブルーラジカル
→ 12週間のホームケア
→ 歯ブラシ+Dr Plus
→ 再評価
→ メインテナンス

までを、一つの歯周病治療として考えます。

「治療して終わり」から、「自分で守れるようになる治療」へ。

ブルーラジカルをきっかけに、毎日の歯磨きとホームケアそのものを変えていく。

それが、ブルーラジカル治療後に私たちが最も大切にしたいことです

下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科