以前、めざまし8でも紹介された「歯周病の新しい治療」=ブルーラジカル治療について
先日、フジテレビの「めざまし8」で、歯周病と新しい治療法について特集が組まれていました。
歯周病は、日本人に非常に多い病気のひとつです。
番組では、虫歯の患者数が大きく増えていない一方で、歯周病の患者数はこの20年ほどで大きく増えていることが紹介されていました。
【写真①:歯周病患者数の推移】
歯周病は、初期には痛みがほとんどありません。
そのため、
「歯磨きしているから大丈夫」
「痛くないから問題ない」
と思っているうちに、歯を支えている骨が少しずつ失われてしまうことがあります。
そして進行すると、最終的には歯がグラグラして、抜歯が必要になることもあります。
歯周病治療で大切なのは「歯石を取ること」と「細菌を減らすこと」
番組では、歯周病治療について非常に分かりやすく紹介されていました。
従来の歯周病治療では、まず超音波などを使って歯石や歯垢を取り除きます。
【写真②:従来の歯周病治療】
しかし、歯周ポケットの奥には細菌が残っていることがあります。
特に歯周病が進行してポケットが深くなっている場合には、器具だけでは十分にアプローチしにくい場所もあります。
そこで近年注目されているのが、レーザーを併用した歯周病治療です。
レーザーを使って歯周ポケット内部へアプローチ
番組では、歯周ポケットの中に細い器具を入れ、レーザーを照射する様子も紹介されていました。
【写真③:レーザー照射】
歯石や歯垢を除去すると同時に、歯周ポケット内の細菌に対してレーザーを照射することで、歯周病治療を行うという考え方です。
【写真④:歯石・歯垢除去+レーザー】
これまで、
歯石・歯垢を除去する処置
↓
細菌へのアプローチ
を別々に行うことが多かったのに対し、レーザーを利用することで、より効率的に歯周ポケット内部へアプローチすることが期待されています。
「ずっとメンテナンスしているのにポケットが改善しない」方もいます
歯周病治療で特に注意したいのが、
定期的にメンテナンスへ通っているのに、特定の場所だけ歯周ポケットが改善しないケースです。
例えば、
- 毎回同じ場所から出血する
- 4〜6mm以上のポケットが残っている
- 歯石を取っても改善しない
- 歯茎が腫れたり落ち着いたりを繰り返す
- 奥歯の周囲だけ状態が悪い
といった場合です。
「メンテナンスに通っている=歯周病が治っている」とは限りません。
大切なのは、ポケットの深さや出血、骨の状態が実際に改善しているかどうかです。
歯周病治療のゴールは「歯を残すこと」
番組に出演していた専門家も、
メンテナンスを継続することで歯を保存していくことが大切
という趣旨の説明をされていました。
【写真⑤:メンテナンスについてのコメント】
私たちも、歯周病治療で最も大切なのは、
「歯周病を治療すること」そのものではなく、その先にある“自分の歯で食べ続けること”
だと考えています。
歯周病は慢性的に進行する病気です。
一度治療して終わりではありません。
治療後も、
検査 → 治療 → 再評価 → メンテナンス
を繰り返していくことがとても重要です。
歯周病は「痛くなってから」では遅いことがあります
歯周病は、かなり進行するまで痛みが出ないことがあります。
「痛くない」
ということと、
「健康である」
ということは同じではありません。
最近、
「歯茎から血が出る」
「口臭が気になる」
「歯が浮いた感じがする」
「以前より歯が長くなった気がする」
「メンテナンスをしているのにポケットが改善しない」
という方は、一度詳しい歯周病検査を受けてみることをおすすめします。
ハートフル歯科医院では、単に歯石を取るだけではなく、歯をできるだけ長く残すために、現在の歯周病の状態を確認し、その方に合った治療・メンテナンスを考えていきます。
歯周病から、大切な歯を守る。
そのためには、まず「今どうなっているのか」を知ることから始まります。
下田孝義













