なぜ今、ブルーラジカルを導入するのか
ブルーラジカルが注目されている理由の一つは、単に「新しい歯周病治療器」だからではありません。
ブルーラジカルは、薬剤を併用する超音波歯周用スケーラーとして、歯周治療時に歯周ポケット底部の殺菌とスケーリングを行うことを目的として承認された唯一の医療機器です。
これまでにも超音波スケーラー、レーザー、薬液による洗浄など、歯周病に対するさまざまな治療方法がありました。
しかしブルーラジカルは、
「歯周ポケット底部の殺菌」

という目的が明確に位置づけられているところに大きな特徴があります。
青色光と過酸化水素を組み合わせてラジカルを発生させ、超音波スケーリングと同時にポケット内部の細菌へアプローチする。
私たちがこれまで行ってきた、
「歯石を取るだけではなく、ポケット内の細菌をコントロールしたい」
という歯周病治療の考え方とも非常に相性の良い治療でした。
新聞やテレビでも取り上げられていました
実はブルーラジカルにつながる研究は、かなり以前から注目されていました。
2010年には、東北大学の研究グループによる青色光と過酸化水素を組み合わせた殺菌技術について新聞でも報道されています。
その後、研究と臨床開発が進められ、現在のブルーラジカルへとつながってきました。
テレビや新聞などでも紹介されるようになり、患者さん側からブルーラジカルについて質問されることも出てきました。
患者さんから教えていただいたこともありました
以前、歯周病で熱心に治療を続けている患者さんが、
「先生、こういう歯周病治療があるみたいですよ」
と、ブルーラジカルについて掲載された新聞記事のコピーを持ってきてくださったことがありました。
当時の私は、まだブルーラジカルについて十分に勉強できておらず、その治療の意味を深く理解できていませんでした。
その後、作用機序や従来の歯周病治療との違いを改めて勉強しました。
そこで、
「これは、私たちが以前から考えてきた歯周病治療の方向性とつながっている」
と感じました。
あのとき新聞記事を持ってきてくださった患者さんにも、ようやく一つ新しい選択肢を提示できそうです。
新しい機械を入れることが目的ではありません
ブルーラジカルを導入する目的は、「最新機器があります」と宣伝することではありません。
私たちが目指しているのは、
歯周ポケット内の細菌を減らす
↓
12週間のホームケアで再増殖を抑える
↓
歯周組織を再評価する
↓
必要なら再治療する
↓
できるだけ長く自分の歯を残す
という歯周病管理です。
ブルーラジカルは、その最初の「ポケット内の細菌に集中的にアプローチする」ための新しい武器です。
そして、その効果を長く維持するために重要になるのが、治療後の歯ブラシ+電解機能水によるホームケアです。
下田孝義










