失活歯を利用した歯牙移植⑦
みなさんこんにちはハートフル総合歯科の野田裕亮です
今月は失活歯(根管治療済みで神経の無い)を移植歯とした抜歯後待機移植について
ご紹介しています。
前回までで移植床の形成まで行いました。
前回までのブログはこちら
失活歯を利用した歯牙移植①
失活歯を利用した歯牙移植②
失活歯を利用した歯牙移植③
失活歯を利用した歯牙移植④
失活歯を利用した歯牙移植⑤
失活歯を利用した歯牙移植⑥
前回までのあらすじです
まず抜歯を行い
抜歯後4週間経過した状態
ここから「抜歯後待機移植」へ移行します
歯肉を切開、歯肉粘膜を剥離します
移植床をインプラント用ドリルで形成していきます
移植床の形成が完了したら
移植歯の抜歯を行い
綺麗に移植ができました。
縫合固定をしたら
医療用接着剤で二重固定を行なって
4週間安静にします。
移植手術後に気をつけることについては
私個人でアップしているYoutube動画
歯の移植後の注意点!移植の成功率を高めるために患者さんができること!
「移植後の痛み腫れを小さくするために」「移植後の食事」「歯磨き」
「血が止まらない」困った時の対処法を解説🦷
をご覧ください
4週間後の状態がこちら
奥の移植歯を抜いた場所も抜歯窩が浅くなってきています
固定除去を行った状態がこちら
周りの歯肉は回復し始めています
揺れもさほどありません。
移植を約1ヶ月が経過したところです
歯肉は引き締まり揺れはもうありません。
麻酔を行い余分な歯肉をカットしていきます
整えた歯肉が元に戻らないように
仮歯を入れて歯肉の回復を待ちます。
最終的な被せ物の型取りを行い
セラミックの被せ物を入れて治療完了です。
移植手術後定期検診は必ず通院していただいており、
違和感もなくしっかりと噛めているようです。
いかがだったでしょうか?
今回まで7回に分けて
抜歯を宣告された時に歯を残す
【歯の移植】
「失活歯を使用した抜歯後待機移植」
についてお話してきました。
全ての症例に適応するものではありませんが
もしかしたらあなたの悩んでいる歯の解決策になるかもしれません。
抜歯の宣告をされてとき
抜いてしまっては歯の移植を行えなくなってしまうケースがあります。
抜いてしまうその前に歯がボロボロの状態でも構いません。
一度ご相談ください!
あなたの歯が1本でも多く残せますように・・・