近年、インプラント治療はCTやデジタル技術の進歩により、大きく進化しています。

当院では、X-Guideナビゲーションシステムを導入し、若手ドクターの教育にも積極的に活用しています。

インプラント手術で一番怖いのは「骨の中」

若手ドクターがインプラント手術を難しいと感じる最大の理由は、

見えない骨の中をドリリングすること

です。

上顎洞まであと何mmなのか。
神経までどのくらい残っているのか。
角度は本当に合っているのか。

この不安が、インプラント手術への大きなハードルになります。

私たちの教育は3つの柱で成り立っています

① 診断は共有

最も重要なのは、診査・診断です。

CT画像をもとに、

  • 埋入位置
  • 埋入方向
  • 埋入深度
  • 使用するインプラントサイズ

を経験豊富な指導医と一緒に検討し、治療計画を共有します。

若手ドクターが一人で悩むことはありません。

② 基本的な外科手技は教育

インプラント手術に必要なのは、

  • 切開
  • 剥離
  • 掻爬
  • 止血
  • 縫合

といった口腔外科の基本手技です。

これらは日々の診療の中で確実に習得できる技術であり、繰り返し経験することで着実にレベルアップしていきます。

③ オペレーションはX-Guide

実際のドリリングでは、X-Guideがリアルタイムで

  • ドリルの位置
  • 角度
  • 深さ

を三次元で表示します。

 

術者は画面を確認しながら、安全性を意識して手術を進めることができます。

これにより、若手ドクターが最も不安に感じる「骨の中が見えない」という心理的負担を大きく軽減できます。

今日の症例

本日は、勤務医の先生が左上7番という上顎洞に近い難易度の高い部位へインプラントを埋入しました。

患者さんには静脈内鎮静法(セデーション)を行い、リラックスした状態で治療を受けていただきました。

私は前立ちとして隣で確認しながら、安全を最優先に一つひとつのステップを見守りました。

若手ドクターが安心して経験を積める環境を整えることも、私たち指導医の大切な役割だと考えています。

デジタルは「教育」を変える

X-Guideは、経験を必要としなくなる機械ではありません。

経験豊富な指導医の診断力と、デジタルナビゲーションの正確性組み合わせることで、安全性を高めながら若手ドクターの成長を支えるツールです。

私たちが目指している教育は、とてもシンプルです。

・診断は共有。

・基本的な外科手技は教育。

・オペレーションはX-Guide。

この3つが揃うことで、若手ドクターは安心してインプラント手術に挑戦し、確実に経験を積むことができます。

ハートフル歯科では、最新のデジタル技術と確かな教育体制を組み合わせ、安全で質の高いインプラント治療を次世代へつないでいきます。

下田孝義
医療法人社団徹心会ハートフル歯科